四方山ばなし

2012 / インスタレーション

アトリエとして入居しているビルの内壁に、動植物の壁画を描いた。看板や屋外広告に使われる素材で壁に描いたのは、レッドデータ(絶滅危惧種)の動植物達。

ビルの目の前には真っ赤な消費者金融の看板があり、隣にはやはり真っ赤なパチンコ店の看板が立っている。こうやって街中にあふれる情報を私たちは受け取るばかりで、目をあけているうちは逃れることができない。

それなら同じ素材を使って、もう少し自由に想像力を使いたいと考えた。

都市に溢れる消費のモチーフと、消されていっているもの。人目を引く為の赤色と、危険をあらわす赤色。イメージを切り取ることで、ささやかな転換を試みた。

 

 

会場  インストールの途中だビル

素材  赤色のカッティングシート

サイズ 可変