橋本美和子
1986年東京都出身。2010年武蔵野美術大学油絵学科卒業。
現在、東京を拠点にインスタレーションや平面作品の制作/発表活動を行う。
個展
2012
「小火」 @LwpAsakusa(浅草・東京)
グループ展
2013
「3331 ART COLLECTOR FAIR」 @3331アーツ千代田
「遠足プロジェクト」 @カナダ大使館高円宮記念ギャラリー他
2014
「クウキのヨメナイ、ワタシたち」 @CAPSULE/SUNDAY(池尻大橋・東京)
Artist Statement
私は自身が日常生活の中で感じる疑問や違和感を、インスタレーションやドローイングといった手法で表現しています。私の作品制作では、インタビューを行う事や、題材とする現場に赴く、その場で素材を収集するといった取材活動が大きなウエイトを占めます。取材対象は、時には様々な故郷をもつ友人たちであったり、インターネットを介して引き取った不要品であったり、食肉の生産現場であったりします。対象へむかう原動力はすべて私の「知りたい」「見たい」という欲求から生まれます。思えば、私が生まれた時には全てのことやルールが出来上がっていたようです。世界のことはすべて知り尽くされていて、知らない遠くの土地だってテレビで見る事が出来るし、地図に載っていない場所はない。そして出来上がった世界の準備された仕組みの上で、私たちは日々考え、生活しています。どうしてこれはこうなっているんだろう?本当にこのルールは正しいのだろうか。そういった疑問や戸惑いは、素朴すぎる疑問やナイーブすぎる感傷として、日々に掻き消されていきます。けれども確実にある現状への「わからなさ」や反骨の心をとっておく為に、私はしばしば取材対象へインタビューを行い、語りをテキストにしたり声を保管しています。そうして声を集めることで、まだぼんやりした「わからなさ」に、御仕着せでなく繊細に、輪郭をあたえていけないかと考えています。語りを形にしていく中で、写真やテキスト、ファウンドオブジェクト、ドローイングなど様々な要素を使用します。語りは時に抽象的になり、どこまでが現実でどこからがフィクションなのかも曖昧になっていきます。こうして完成した作品がひとつの寓話のようになり、私たちの日常の生活や景色を少し違ったものに見せる装置となることを目的としています。私は作品を作ることが、私自身の生活を思考する手段であり技術となることを望んでいます。
Hashimoto Miwako
Born 1986 in Tokyo,Japan
2010 BA,Musashino Art University,Tokyo Department of OilPaintings
solo exhibition
2012
[BOYA] @LwpAsakusa
group exhibition
2013
[3331 ART COLLECTOR FAIR] @3331 Arts Chiyoda
[Field Trip Project] @Embassy of Canada Prince Takamado Gallery, and others